箱理論(未完成)

中学校時代の友人からCメールが来た。
すわっ!旧友の名を語った罠か!?
と一瞬驚いたけど
なんのことはない
本物でした、ハイ、御苦労様、ameサン。
昔々に連絡先を交換したんだけど
登録もれしてたみたいで
私のメルアドが変わってからは
何度か電話くれたよぉだけど
居留守したみたい、私☆
で、今度遊ぶ約束をしました。
私のケータイには登録されている以外のケー番から
電話が来ることがめったにないので
そんなんが来ると怖くて出れない。
何度か気まぐれで出てみるが
イイことないことこの上ないので
変な気を起こさない限り出ない。
とか言っといて非通知とかは出てみたりする。
ホラ、馬鹿だから。
大学のとき夜中に非通知で電話が来て出たことがある。
その日のちょっと前
兄宅に地元名産のサンマを大量に送りつけていた。
んでその時どんな思考回路をしていたのか
今は理解に苦しむが
私は
「あ、お兄ちゃんからだ」
と、思考が爆走し
非通知っちゅーブラックホールに自ら飛び込んだ。
そして普通にモシったら
「・・・・・」
応答なし、生存絶望。
違う違う、何の音もしなかった。
不思議に思いしばらく通話のままにしておいたら
何やら物音がした。
ん?
はぁはぁ?
こ、呼吸、かな?
もしもし?
はぁはぁはぁはぁ?
電話の向こうで男が息を荒くしていることに気づいたのは
10秒くらい経ってからだった。
電話をしながら息を上がらせる行為。
あぁ腹筋?
んわなけないでしょ!
い、いやぁ!(泣)
驚いて慌てて電話を切った。
しかし相手は味をしめたのか
またかけてきた。
しかも私もまた出てしまっていた。
んで、出た言葉。
「だっ、誰よ!?」
んー今思えばね
誰よ?!っちゅー前に出るなよ
って感じだけどさ。
まぁ、今後に生かすってことで。
−−−−−−−−
この間斉藤和義の『古いラジカセ』を
聞きながら運転していた。
んでふっと気づいたことがあった。
今年の春、好きな人がいた。
付き合ってはいないけど、いつも一緒にいた。
でももぉ一緒にいないほうがイイなと思って
離れ離れになった。
その後すぐ、私の環境は激変し
住む所も友達も変わった。
そのおかげか、一緒にいなくなってすぐ
彼のことは遠い昔のことのよぉに感じられた。
しばらくは普通に連絡を取っていたが
今は全く連絡を取っていない。
そんな彼のことを思い出した。
そして
「あぁ、私達は終わったんだ」
と気づいた。
時間がフィルムのネガみたいに感じられて
さっきまでの画像と今の画像との間に
ハサミを入れられた感じがした。
プツンって音が聞こえるよぉだった。
何かが終わって、また始まる。
そぉいうこと、ないっすか?
私は20歳か21歳に初めて経験して、今回で2度目。
その時は
「あぁアノ頃に戻りたいなぁ」
と言う言葉がスイッチになった。
アノ頃っていうのは小学校時代のこと。
別にその時腐ってたとか、そぉいうわけではない。
小学校も中学校もスゴク楽しかったから
今がどんなに楽しくても
戻りたいという気持ちがあっても全然おかしくない。
でもその時、自分が吐いた言葉に驚いて
その驚いた自分にも驚いた。
驚いた、っちゅーか困惑した。
今回と同じで、プツン、って音がした。
それと同時に
「あぁもぉアノ頃は『過去』なんだ」
って気づいた。
んで自分なりに出した結論。
私はそれまで1個の箱の中で
同じ意識で同じやり方で同じ思考回路で
全てをこなしていきたってこと。
別に後ろ向きなわけぢゃないんだ。
箱って言っても大きさもわからない。
でもその箱の中が一杯になってしまったから
新しい箱が必要になった。
悲しいわけでも嬉しいわけでもない。
考え込んだりもしない。
あ、って気づくだけ。
スゴク自然なこと。
でもスゴク特別な感覚なんです。
次この感覚が訪れるとき、
私は何をしているのだろぉか?
サヨナラ過去の箱舟。
お姉ちゃんはこっちで生きていきます。