S2の1話目までようやく見ました。

シャーロック・ホームズの現代版。
現在進行形のドラマの中では
ナンバーワンとも言える人気作品となりました。

イギリスのコメディや激シリアスなドラマ以外は
設定が壮大になったり
クライマックスで盛り上げようとすると
急に魅力が落ちていく不思議な現象が起きるのですが
それが90分の中で全くない秀作。
あってもすぐ取り返すのは
キャラクターのおかげでしょうか。


S1は設定の説明も多いですし
特に2話は
肩に力が入りすぎているような印象があったのですが
S1の1話はもう説明はしなくていいんだ!
やりたい放題やってやるぅ!という具合で
見ているほうを酔わせてくれる作品になりました。
終盤のシャーロックの曲の影響がかなり大きいのでは。
筋が通らないと思うところも
曲と映像美と、シャーロックという人物への期待から
「いやいや、そういうことを言うシーンじゃない」
と、自制しました。
そう、ここではそういうことはどうでもいいの。
とにかく音楽がすばらしいですな。
1時間以下の連続ドラマではこれはできないでしょう。


原作の現代版ということですが
個人的にも重要だと思うところで
本当の意味での現代化がなされていると感じました。
携帯のロックもその1つ。
特にアイリーンのラスト。
原作ではアメリカへ夫と旅立つわけですが
当時の渡米と現在のそれは意味合いや印象が全く違うわけで
どう見せるのか、最初から気になって気になって。。。
ははーん、なるほどー
と、笑って迎えました。


ボヘミア王の置き換えについては
王国というもの自体は同じにして正解でしょうね。
ホームズ役のカンバーバッチはボヘミア王でもいけるな。
もちろんブロンドで。


ドラマ自体も気になりますが
製作の過程もとても気になって
コメンタリーも全て見ました。
製作者たちが笑って
「なんでここでそんなことがわかるんだろうね」
「シャーロックの考えることはよくわからん」
といった類のことを言っていたくらいなので
視聴者がわからなくてもそれでいいのだ、と笑った。
皆大好きなのね、ホームズが。笑
愛情がS1の1話で爆発。
S1の同時期にホワイトチャペルが近くで撮影してたとのこと。
S1の1話目の犯人であるフィリップ・デイヴィスは
ホワイトチャペルで刑事役なので
さぞ忙しかったでしょうね。
S1は面白かったので
続編をアップをhuluに強くお願いしたい。
壁紙にも言及してましたね。
壁好きの私も
イカー街の部屋が初めて出てきたとき
壁紙を見て瞳孔が開いた。
この作品が好きになることを悟ったもん。笑
やっぱり緑の壁、いいな
日本風の壁紙もこう使ったらバランス良いな、とか。
いやーいいドラマだ。
壁紙ファンは見逃せない。


キャスティングも素晴らしいですな。
ホームズ、ワトソン、ハドソン夫人などイメージ通り。
モリアーティ役にアンドリュー・スコットを持ってきたおかげで
バランスが取れている気がします。
悪の権化のような俳優だったらダメだっただろうし。
この俳優さんってすごく特徴があるわけではないのに
存在感があって、後々まで記憶に残る。
原作のような悪魔のような風貌ではなく
普通に見えるのにエキセントリックで犯罪者というのが怖い。
世に潜む恐怖、といったところでしょうか。
モリー役が良いですね。
彼女のおかげでこの作品の方向性がわかる。


ちゃちゃを入れたいところはたくさんあるのですが
堪えられる範囲のものがほとんど。
「ほとんど」から大きく漏れちゃうことが1つ。
吹替え。
カンバーバッチ並みの美しく高圧的な低音の方の吹替えに
なぜしなかったのか?とても疑問。
声優さんは山ほどいるし、俳優を採用することもできただろうに
なぜ、なぜ、なぜ?!
BSの放送を見逃しまくった私は逆に幸運だったと思う。
吹替えの方もとてもステキな声なのですが
特にS2の1話は音楽が重要なだけに
俳優の声も大事に思えて仕方ない。
これだけ人気で、ドラマ史に残るだろう作品ですから
ERくらい俳優の声と似ている吹替えでも良かったのでと思います。
声優の採用はテレビ局ではないのかな。


S4までは現出演陣で続行すると発表され、嬉しい限り。
S3の1話目はもちろん空き家の怪事件らしいですが
それ以降は今のところ不明。
空き家の怪事件。。。
製作側のプレッシャーを感じます。
こっちまで緊張してくる。笑
人気作品が続いているので
赤髭同盟も出てくるのでは?と予想。
まぁ、私が好きな作品でして
この素晴らしい愛情あふれる製作陣で作ったものを見たいという希望もあり。
ただ、他の映画などでも似たような感じで使われるタネだけに
難しいだろうけれどね。