ペンキ塗りの夏。


この部屋に住んで10年近くになります。
やっと生活が落ち着いてきたこともあり
また1日のうちで長い時間を過ごす場所でもあるため
腰をすえて部屋を改造することにしました。

ポイントは2つ。

1つは明るさ。
私の部屋は日当たりが非常に良く
今の部屋に移ったときは
その明るさが新鮮でしたが
年を取るごとにその明るさがまぶしさに変わり
目が非常に疲れる事態に。
それに築20年以上経ったこともあり
壁紙を変えることにしました。

もう1つはカーテン。
これは猫らの子猫時代に
熱心にカーテンのぼりをしてくれたおかげでボロボロ。
買い替えを何度も何度も考えて保留すること数年。
ブライド、ロールスクリーンなども考慮しましたが
猫の出入りを考えるとやはりカーテンが一番。
今まで保留していた理由は3点。
とにかく窓の面積が広いため
部屋の雰囲気に与える影響が大きいため
柄や質感が難しいということ。
猫2匹分の毛がつくこと。
結露が酷いこと。
ただここで決めないと一生買わないという気持ちで頑張った、私。

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壁紙は
色々考慮した結果
壁紙用のペンキを塗るという手段に決定。
現在は寝室と作業する部屋2つあるため
2つを違う色にすることに。

寝室は薄紫にしたいと常々思っていたため簡単に決定。
薄紫色を見ると落ち着くので。
こちらは色味を吟味するだけで簡単に決定。
また部屋の4分の1を占める窓のカーテンは
去年手作りの遮光カーテンを気に入っているため変更なし。
以上。

問題は作業部屋。
色を決定するにあたっての基準は2つ。
1つは仕事にやる気を失わず集中できそうな色であること。
2つはお気に入りの家具に合う色であること。
これは小さい頃両親が使っていた
扉付きのカラーボックスで
両親が廃品回収に出すと聞いたときに体を呈して止めた(誇張)ほど
形も色も気に入っているため
このカラーボックスが合わない色でないこと。
ちなみにくすんだ黄緑。
ちなみにこの中におまさーサンの天敵・ドライヤーが入っているため
おまさーさんはこの家具を避けて歩くかわいい。

予想以上に色選びに時間がかかりました。
色は、画像を見た時点でほぼ決まっていて
サンプルを取り寄せ、実物との色味もほぼ同じだったのに
部屋に塗ってみると何か違う…
『ほぼ決まっていた』色は2色。
第一候補は深い青緑。
ほぼこれにする予定だったけれど
床の柄と合わないし
部屋全部に塗ることを想像すると
ものすごく独身男性の1人暮らしの部屋っぽくなり
今ある家具と相性が悪いということで却下。
第二候補は若干緑がかった明るいの青。
色はきれいだけど
何か決め切れない。

ということで再度色探し。
消去法からある程度色を絞る。
黄色、水色系はまぶしいので却下。
黄色系ということで明るいベージュや黄緑も却下の運びとなりました。
ピンク系はほわ〜んとして眠くなるので却下。
グレー〜黒は好きな色の1つだけど
床と合わないので却下。
紫は寝室で使うので、最低限選ばないことに。
あと、前回のサンプルから青は部屋に合わないように感じるので却下。

残るは緑、茶色、赤。
緑と茶色は家具にも多いので無難な選択。
部屋が赤というのはちょっと消極的だったけれど
社長からのアドバイスで赤系も取り寄せてみることに。
予想外に赤の印象が良くてびっくり。
反射もまぶしくない。
集中力も落ちなそう。
茶色は落ち着いていて良いけれど、落ち着きすぎて眠くなる。
緑は好きな色だけに色味を選びきれない。
結果、レンガ色に近い落ち着いた赤に決定。
日中は落ち着いたオレンジになります。

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悩みの種だったこちらの部屋のカーテン。
部屋の色が決まったおかげで基準が明確になり
考えやすくなった。
窓は北側と東側の2面。
猫が下界を鑑賞するのは1つだけということに気付き
下界観賞用窓にはカーテンを。
もう1つは思い切ってマスキングテープのみにすることに。
結露に関しては未知数ですが
カーテンがない分はある程度解消されると期待して
とにかく舞い上がる猫の毛からは開放されるのは嬉しい。
マスキングテープはガラス直張りではなく
on UVカットフィルムです。
ベタ貼りだとあやしいので
3mmと4.5mmの長さのテープをたくさん作り
それらをランダムな格子柄にしました。
この作業に比べたら
カーテン製作なんぞむちゃくちゃ簡単だったな、と苦笑い。
予想外だったのはテープは茶色ですが
実際紙ですから、日中は光が通って
午前中は暑い。あれ
よって朝から昼くらいまではカーテン的なものをしております。
どうも、ダメ子です。
それでも製作途中で社長に見ていただいたのですが
外から見たらキレイという評と
「すごい労力使ってバカなことしてる」
という感じで笑ってくださったので
心置きなく頑張れました。

その『むちゃくちゃ簡単なカーテン』は
ボーダー柄に決定。
これはストライプ柄を横に使いました。
これは長年の悩みにふさわしく、山ほど生地を見ました。
花柄なども選択肢にあったのですが
甘くなり過ぎると飽きるので却下。
あとは部屋が赤くなるため
光が赤くなり
化粧するときのことを考えるとちょっと不安。

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ペンキが到着。
作業部屋用に6Lのレンガ色と
小物用にややくすんだ赤
さらに寝室用に薄紫を購入。
初挑戦なので用具とのセットを買いました。
梱包剤が猫に大人気。
おまさーサンと千本ノックのようにして遊ぶ。

丸1日使って全面を塗るはずでしたが
ドアから出せない家具が2つもあると、ここで気付くわけです。
ということで事前に
家具を寄せる面、だいたい部屋の半分を
数日かけて1人で塗ることにしました。

事前塗りは1週間強ほどで
空いた時間を使ってコツコツコツコツ。。。
途中から修行僧になったような気分になったり。
また、初日天井近くを養生するのに
脚立ではなくイスを使っていたらイスごとコケた。
気持ちがいいほど思いっきりお見舞いされました。
まぁ厄落としみたいなものかなと解釈しております。
家具を移動&掃除しながらなので
予想以上に時間を要するため思うように進まない。
まさに修行。

部屋の3割ほどを塗り終えて迎えた当日。
少なくとも1室と寝室の半分以上を塗ることを目標にしました。
合計約8?+3畳ほどの部屋の半分以上といったところ。
朝からの終わりの見えない作業に
目の周りが引っ込んでしまうほど疲れ
心も折れかかっていたため
助っ人社長の登場は本当にありがたかった。
100%社長さんの頑張りのおかげ。
塗るのがむちゃくちゃ速い。
私は狂ったようにポテトチップスを食べていただけ、
と言っても過言ではない。
あっという間に目標達成。
あとはまた時間があるときにやれば難なく終わる感じ。
部屋に張り巡らせていたマスキングテープなどなどを取り外し
家具を所定の位置に戻して一旦終了。

社長が帰ってから実はあまり記憶がない。
三十路、ボロボロだったようです。
2日くらいして回復したのか
美しい壁を眺めてニヤニヤしました。

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悪かった点。
何よりまず、時期。
当たり前のことで、自分でもおバカさんだなとはわかってたけれど
真夏にペンキ塗りなんてどうかしてるので止めましょう。
ただし、痩せます。
また、ペンキ本番の日は
一度に広範囲を終わらせることになったため
もっと大き目のローラーを使えば良かったと後悔。
用具的な部分ではマスキングテープも少なかった。
これは梁の部分のみを計算し
窓枠などを入れなかったミス。
あとは経験と性格。
広い面をするなら社長のようにダイナミックな人の方が楽。
私は手先のこととなると(良く言えば)几帳面になるため
細かい部分が気になって時間が掛かりすぎた面もありました。
性格的から所要時間が変わることもあるようです。
やるなら2人以上だと
作業量からしても、仕上がりからしてもベター。

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良かった点。
色選びにかなり時間をかけたし
塗り方にも養生にも勢いや妥協をしなかったので
満足度は高いです。
また薄い色味にした寝室より
濃い目の色にした作業部屋の方が気に入っています。
色自体の好き嫌いは逆なのに不思議。

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その他。
色選びの際に、ネット上や雑誌などを
たくさん参考にさせてもらいましたが
やはり静止画だとイメージが沸きにくい。
考えた挙句、海外ドラマを一番参考にしたかもしれない。
寝室はフレンズのモニカの部屋の薄紫。
作業部屋はbonesのブースのオフィス。
緑はIt's Always Sunny in Philadelphiaの登場人物で
チャーリー&フランクの部屋
デニス、ディーのキッチンそれぞれ緑。
ドラマは大好きですが
これ以上ダメ人間にはなれないので
緑は止めときました。

作業に関する感想としては
これだけ満足できるならまたしたいですが
その日が当分来ないことを祈るほど過酷でしたorz
1人でやったら1ヶ月くらいかかったかな。
体力に時間がない人でも
1面だけなら1日で余裕。
しかし2部屋は欲張りだったかも。てへ
まぁ頑張ったかいはあったし
しばらくしたくないほど大変だったので
トロフィー的な扱いで
ペンキ缶は飾ろうかと思います。


作業部屋

寝室